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▽▲ 大人ノ玩具箱 ▲▽【イケメン戦国】(R18)

第6章 ▼華ニハ蜜ヲ△ *伊達政宗ルート*





焦らすつもりなんて、なかった。



すぐにでもハナを高みへ昇らせて、果てる姿を見たいと思っていたはずなのに…

ハナの絶頂が近づいた途端、その躰から甘い香りが噎せ返って―――…



政宗の内に、どす黒い欲望が湧き上がった。



それは凶暴なまでに甘美なもので。
染まっていく欲望が、ハナを求める心を歪めていった。



このままハナの躰を貪ったなら―――…

この瞬間が終わってしまう。

満足なんて、程遠いまま。



「…まさ、むね…ぇっ」

目隠しをされ、爆ぜることなく燻る熱を抱えたまま、ハナが躰を震わせている。



今すぐその躰をかき抱いて、思う様甘やかしてやりたいと思う自分。

この蜜事が、終わってしまうことを恐れる自分。



相反する願いが、政宗の中で鬩ぎ合う。
どちらが本当の自分なのか。

「気をやるにはまだ早い…俺は全然足りてない」

その呟きだけは、真実だった。
甘い蜜の香りを纏い、躰が熱を上げるほどに、香り立つ華。



―――…やっと捕まえた、愛しい女。



この瞬間が終わったならば、またこの腕から逃げていくのだろうか。

……それなら、いっそ。










―――…ソノ身ヲ、喰ラッテシマオウカ。









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