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-忍たま乱太郎- くのたま物語

第3章 *「怖い先輩」の段*


トレーニングがひと段落し、百合とアカネは食堂へ向かった。

「あーお腹すいたー!
朝ごはんはしっかり食べないとねー♪」
「そうね……」
(おばちゃんの料理は、美味しいだけじゃなくて栄養面も高いのよね……)




_食堂

食堂に着くと、忍たまやくのたま、先生たちが集まっている。

「あら百合にアカネ、おはよう。」
「「おはようございます、山本シナ先生。」」

丁度シナは、お盆を片付け職務に戻るところだった。
ちなみに若いシナ先生の方である。

「今夜はイソタケ城での実践ね……頑張りなさい。」
「「はいっ」」
「それじゃ、私は先に行くわね。」
「はーいっ!」
「はい。」



そして百合たちが食堂に入るなり、周囲は少しざわめいた。






_ボソッ「げっ、月島先輩だ……」

髪がボサボサで群青色の忍び装束を着た少年は顔を強張らせた。

_ボソッ「っ八左ヱ門、聞こえてるかもしれないぞ……!」

八左ヱ門と同じ装束を着用し、
うどんのように髪がうねっている少年は冷や汗をかいていた。

_ボソッ「っだって……急に来るんだもん……(苦笑)」
「近寄りがたいオーラ満々だしなー」
「っ三郎!……声が少し、でかくないか?」
「だって雷蔵、本当のことだろ?」

顔が全く同じふたりの少年も群青色の忍装束を着ており、
百合達のほうへ視線を向けていた。

「……。」

そして4人と同じく群青色の装束を着た黒髪の少年も、
百合のほうへ視線を向けていた。

「兵助、やっぱりお前も怖いのかー?」

勘右衛門は兵助の顔を覗き込みながらからかうような口調で言ってきた。

「っ別に俺は……」
「あっ!もしかしてお前、月s‥「三郎!」ムキになんなよ(笑)
私はまだ何も言ってないぞ?」
「……三郎達には、関係のないことだし……」_パクッ

兵助は視線をお盆に戻し、大好物である豆腐、冷奴を口に運んだ。

「……やっぱり、豆腐は美味いな。」_パクッ
「「……。」」
((絶対月島先輩と何かあるな……))

兵助以外の五年生一同は一斉に思うのだった。

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