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水宝玉と雪華【ONE PIECE】【裏】
第6章 におい
「ただいま!!」
両手いっぱいに広げても、腕を回しきれないくせに、すがって跳びついてくる。
嬉しそうに笑い、昨日からの出来事を興奮しながら話す姿は、さながら犬だった。
「奴隷が出掛けて誰が俺の世話をしてくれんだ?」
「ごめんなさい…」
たしなめるように言えば、嬉しそうにはにかむ。
「ちょっとだけ、寂しかったです…」
誰もいない書斎なのをいいことに、唇を雛鳥のように啄まれる。
「犬だったり鳥だったり、忙しいやつだ」
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