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水宝玉と雪華【ONE PIECE】【裏】

第5章 拘りの肌触り


「社長、もどりました……」
声はするが、が入ってこない。
「どうした、入れ」
「え、あの、……えっと」
何か隠しているなと、改めて強く命令した。
「入れ」
「っ!!」
おずおずと戸を開けて入ってきたのは、真っ白なワンピースが埃と泥にまみれただった。
「あらあら」
「何したら、そうなる」
「お、怒るから、言いません……」
「内容による。
今吐くのか、寝室で拷問されて無理やり吐かされるのか、選べ」
「………」
はしばらく沈黙して考え、漸く口を開いた。
「く、空調が…直らないって整備士さんが…。
私しか入れない大きさの通気孔が、詰まっちゃって……そこを……」
整備士には、朝、直ったという報告をされている。
「その整備士は」
「い、言いません…!
社長、殺しちゃうでしょ…?」
他の奴を庇うコイツが無性に腹が立つ。
「報告を怠ったんだ、あたりめえだろ」
「だ、ダメです!
直ったんですから……いいでしょう?」
逃げようとするクソガキの首を引っ付かんで、デスクの上へ投げた。
上に置かれた書類が雪のように舞う。

「俺は、そんな怠慢をした奴を赦せねえ」

「……っ!!」
気に当てられたのか、すっかり怯えた顔になり、やがて、痺れを切らして一言名前を言った。

後でそいつは、ブッコロすとして。

目の前のガキにもしっかり制裁しないとならない。
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