第5章 拘りの肌触り
「…さて」
「…っ!!!」
「お前は、外せ」
「獰猛ね」
捨て台詞を吐かれた後、ゆっくりと音を立てて扉が閉まる。
「ご、拷問はしないって!
さっき言った!」
「ああ、拷問じゃねえ」
「…っ、や、やぁ…」
「こういうのは、お仕置きって言うんだ。
覚えとけ、クソガキ」
埃と泥にまみれた服を脱がす。
せっかく作らせたのに、一度しか着られていない。
コイツの肌に合わせるには、もっと濃い色でよかったかもしれない。
次は深紅か、紺か、余計なことを考えながら、邪魔な布を剥ぐ。
「ね、ねぇ、せめて、おへや…っ」
「仕置きになんねえだろ、……」
名前を間近で呼べば、びくりと肩を震わせ、顔を赤らめる。
続きを期待する、女の顔だ。
数日ですっかり色っぽくなった成長に、初めて寂しいという感情を抱いた。