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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第13章 ミステリートレイン



スピーカー越しに聞こえる爆発音。
零は、殺そうとせずに“組織”に連れ帰ろうとしていた。
そして、“ベルモット”と呼ばれる零の…協力者だろうか、その人と零は…決して同じ意志ではなくて。

電話越しに聞こえた爆発音、何もできずにただ呆然とした。

「悪かったわね…貴女の恋人も、聞かれたくなかったでしょうに」
「…哀ちゃん、は…コナンくんと、同じ」
「死にたくないなら、これ以上は関わらないことね」

たかが、小学生に。
…違う、小学生の姿をした…目の前の女性に。
私は言葉を失った。
“組織”とは?
零は何に…?

「悪い事は言わない…彼とは、別れた方が良い」

ふらついたその体を受け止めて。
理解が、何もできなくて。

「…零……零は、…人殺しなんてしないよ」

私の知ってる零は、人を護る仕事をしていて。
眠る女の子を抱き上げて、何が起こってるのか何もわからなくて。


しばらくして迎えにきた、阿笠博士とコナンくん。
阿笠博士に哀ちゃんを預けて…コナンくんを呼び止めた。

「…コナンくんが、工藤新一、なんだね」
「安室さんが敵だってわかった今…○○さんがこっち側に来てくれて方が助かるから、正直に話す」

零は敵な訳がない。
そう言いたかった。

「安室さんの情報が欲しい」
「……考えさせて」

私は、何をしたら良い。
どうして、工藤新一は目の前の少年のように小さくなって…江戸川コナンと名乗ってるのか。

途中で電車が止まり、爆発事故が起きたことにより乗客の事情聴取を行った。
…零の近くにいる、見知らぬ女性の姿を私は…見逃さなかった。





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