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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第88章 「「愛してる」」


「……俺は、お前を信じたい」

頬に触れる手が優しくて。

「二度と、以前のように疑って傷つけあって、……嘘をつきあって離れるのは嫌だ」

だから教えてくれ、と零の言葉が続く。

「どうして、突然行きたいと言ったことを取りやめた?」
「…そ、れは」

見透かされてるようで言葉に詰まる。

赤井さんのことは、絶対に言えない。
でも、言えないと答えることも、その理由も、嘘をつくことも、本当のことを告げることも。

「今の私が」

声が、震える。
この先の言葉を間違えたら、きっとこの人は私から離れる。

「零に、相応しくないから」

私はきっと、ずっと、今も、私自身に理想を抱いてる。
零の隣に立つ私は、こんな風に他の男の人に惹かれたりしないって。
赤井さんに言われたときだって、迷ったりしない。

「……お前は、……俺に幻想を見過ぎだ」
「え?」
「俺は……○○の前では、ただの男で、ただの降谷零なんだ」

触れるだけのキスを落とされて、零が寂しそうに笑った。

「一緒に住むのは、早かったかもな」
「なん、で」
「帰ろう」
「……やだ」

やだ。
だめだ。

「零」
「…車に」
「零ってば…っ!」

うるさい、と零が声を荒げて…押し込むかのように車に連れ込まれた。シャツの前を勢いよく開かれ、ボタンが飛び散った。

「○○はいつだって、体に聞くのが一番だったよな」
「やだ…っ、零……! だめっ、零が、…零が傷つく…!」

傷つけているのは、私なのに。
でも、でも。

「なら、言ってくれ」

震える声で、零は言う。

「○○が俺に言えない時に、絡んでいるのはあの男だ」

乳房に触れて、乳輪を指の腹で撫でる仕草に、すぐに体が反応するのが……悔しい。

「気持ち良いだろ?」
「…っ、よく、ない」
「はっ……嘘つき。こんなに乳首が尖ってるのに、摘んだらほら…可愛い声を上げる」
「んぁっ…ぁ…やだ…っ」

下着を脱げ、と低く囁く声に体が震える。

「本当、……弱いよな」

優しく切ない声で、……まるで、それを悲しむように。
いつも、いつも、…快感に弱い私のことを、愛しいと笑ってくれていたのに。



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