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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第76章 ちょうだい



「強すぎたかな」

ぺちぺち、と頬を叩く男。
その振動すらすべてが快感に変わっていく。

死にそうだし死にたいしただ、舌を噛み切って死ぬなんていうほど力も入らない。

「警察の犬として、実はまだ動いているんじゃないの?」

違う、と否定するように首を振る。
涙が止まらない。
ガクガクと震える足。パイプ椅子を、まるで漏らしたんじゃないかってくらい濡らしているのが自分でもわかる。
こんなの、自白じゃない。
襲い掛かる快感が欲しくて欲しくて…

「こっち向いて」

顎を掴まれて、唾液を垂らして見つめる私を…

「自白効果より、そっちのほうが強そうだね…そうだなぁ、じゃあ、この状態で強めようか」

何回目の注射器かわからない。
針を打たれることにも、快楽を感じてしまって。

「…腕、は腫れちゃったね」

足を掴まれて内腿に注射器を当てられて…また、刺された。
触れてきたその手を注射針に、また絶頂を迎えながら。
さっきと違う薬なんだっていうのは打たれてすぐにわかる。
急激に襲い掛かる頭に昇るような熱。
これまでと比較にならないほどの強い快感を求めるものが…子宮が、疼く。
もう嫌だ。
もう、意味が分からない。
これならいっそ滅茶苦茶に犯されているほうが楽で。
欲しいものが与えられない。

「こんばんは」

倉庫が開く音と…声がする。
顔を上げる力なんて残っているわけがなくて。

「あれ、ベル。どうしたんだい?」
「悪いわね、邪魔して」
「…キミは?」
「はじめまして、バーボンです」
「飼い主さんにバレたから連れてきたわ」
「あまり人に僕の玩具(モノ)触られるのが好きではないので、様子を見に」

大好きな人の、声がきこえるきがした。

「拷問、と聞いてましたが」
「モルモットだよ。新しい薬を作っていて試せるものが欲しいとジンに連絡したときに連れて来られたんだ」

こえが近づいてきて

「随分と壊れているようですが?」
「ああ、結構頑張ってたんだけどね…さっき追加で違う薬打ってからその調子。壊れちゃったみたい」

ああ
もう
なんでもいい



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