【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第70章 侵入者
「○○」
赤井さんに抱かれた翌日、久しぶりに…零の顔を見た。
遅くまで残ってそろそろ帰ろうとした時に、久しぶりに彼の声で名前を呼ばれた。
「…降谷さん」
お疲れ様です、という前に抱きしめられていた。
…かなり疲れてそうだな、とその背中に腕を回して、髪を撫でる。
昨日までの私だったら、こんなことされたら我慢できなかっただろうけど。
「はぁ.....久しぶり」
「…大丈夫でした?」
「無理…お前不足」
電気ついてるのが見えたから走って来た、と…耳元で甘く。
「……仮眠室、行きます?」
「悪い……時間がない」
「…どのくらいなら、こうしてられる?」
15分、と言われて…
「…零、少しなら、…できるよ?」
「……馬鹿」
しなくていい、と言われて…机に押し倒される。
服をめくられて、痕がなくなった体に…零が吸い付く。
「…こっちの方が優先」
浮気防止、と言われて…零の好きにさせた。
どこを触れられても喘ぎ声を我慢するしかなくて。
零から与えられるものは、…熱くて切ない甘さ。
「…○○、…一人でシてた?」
「…っ、…言わない…」
「シてた、って顔してる…」
少し時間すぎるかも、と囁かれて…零がキスをしてくる。
零が陰茎を取り出して、キスをしながら自分で扱く。零の手に私の手を重ねて、先走る精液を指で馴染ませた。
話したい、触れたい、挿入れてほしい。
時間が、足りなすぎた。
…いつもより早く零が射精して、腹部に吐き出された。
熱い熱いそれが、私の体を汚す。
「…悪い……○○」
「零…謝らないで、…嬉しかった、会えたの」
ティッシュで腹部を拭いた後…零が、陰茎を仕舞った。
「○○が余裕あるの、少しムキになりたくなるな」
「…零も私も余裕無くしちゃったら、1時間はほしいです…最低でも」
「○○、…最近何か変わったこと、なかったか?」
「んー…なにも。大丈夫だよ」
そっか、と安心したような声音で首筋にキスをされる。
つけたい、と言うように軽く吸われて…
「…零、いいよ…」
赤井さんに抱かれた罪悪感もあって、そう言えば静かに首を振られた。
「…こんなことしなくても、○○は俺のだって分かってるんだけどな」
「…うん」
零のだよ、と返せば嬉しそうに笑われた。
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