【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第69章 油断※裏
朝から公安に行く日は、結城さんと清水さんたちのお弁当を用意して行く日がしばらく続いていた。
…降谷さんとは全然会えなくて。
ポアロの出勤も減っていて、会える時間も減って。
寂しさが募る。…と同時に、行き場のない欲求不満状態。
乱暴に、…滅茶苦茶に抱かれたい。
慣らさなくて良い…零が余裕なくて、ごめんと小さく言う時の声が好き…
壁に手をついて、顔が見えなくて…零が余裕なかった時のこととか…考えるとどうしようもなくて。
生理前なんだろうなぁと頭を抱えた。
欲求不満は厄介だ。
…だから。
そんな時の、この人の存在は…
「元気にしてました?」
なんで私自身がここにいるのか、わからないくらいで。
いや、原因はわかってる。
零がもしかしたら本庁に戻って来るかもしれないと最近時間が許す限り本庁で仕事をしていて。…ふと、窓から見下ろした時に知っている車を見つけてしまった。
そんなところにいてもらっては困る。
そう思って連絡をしたのに…
何故か私は沖矢昴の車の助手席で家まで送られている。
「最近夜遅いようでしたので、心配してたんですよ」
「…それをご存知ということは、最近ずっと見張ってたわけですか」
なにを、は聞かなくても察した。
ノックリスト。
「いいんですか?私を送ってて」
「えぇ、今日はなにも起こらないでしょうから。それより、…貴女とお話しする方が好きですから」
「…いや、私の困った顔を見て楽しみたいだけじゃないですか」
「それもありますね」
まぁ、でも…この人が今ここにいるというのは、今日はなにも起こらないというのは本当なんだろう。
それなら…零だって、少しくらい休めないだろうかなんて。そんな情報伝えたら墓穴でしかないから伝えないけど。
「部屋、久しぶりに寄ってもいいですか?」
「駄目です。私の家、赤井さんと沖矢さん立ち入り禁止なので」
即答する私を面白い人だという沖矢さん。
…だいたい、うちに来てもすることは無いだろう。
「うちに来てもすることないですよね」
「前に取り付けた盗聴器を回収する頃合いかと」
「は?…待って、いつから。…っていうかなにを聞いて…」
聞かれたくないこと。
主に零との…行為中の会話を、思い出しては…顔が一気に赤くなった。
「……外したらすぐに帰ってください」
堂々と盗聴器を取り付けてるなんて、言わないで欲しいけど。
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