【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第66章 緋色のエピローグ
「…○○、どこ行ってた?」
「え?…あ、コナンくんと探偵団の子と…お話ししてたよ」
「そうですか……男の匂いがした気がしたんですけど」
首元を嗅がれて…目を合わせる。
「…心配なら、確かめる?」
零の手を…蜜口への誘う。
「…それに、ベルモットさんとキスしたの……上書きさせたいんだけど」
「ふっ、…気にしてるんですか」
私だって…沖矢さんとのキスを消したい。
外だとか、大胆ですね、なんて笑われるのに…零とのキスを求めた。
零の指が、服越しに蜜口を撫でて、焦らされて。
舌が絡むのが…気持ちよくて。
「……満足しましたか?」
「透さんは自分が他の人とキスするの…もう少し、嫌がってほしい」
貴女も人のこと言えないでしょう、と笑われて抱きしめられた。
さっきまでここに人が座っていたんだと思えば、嫌になる。
「…透さん…たくさんぎゅー、しよ」
「可愛いこと言いますね」
問題ばかり残っている。
これから先、どうなるのかなんて私にもわからない。
それでも…
いつかの未来、零が笑えなくなることがないように生きていきたい。
零のベッドに寝かされて、体を重ねながら笑い合う。
二人きりの時だけ許されるペアリング。
透さん、と呼べばその名前で呼ぶなと叱られて…乱暴に、優しく抱かれる。
…この人のそばにいたい。
シーツが乱れて零が避妊具の中に欲を吐き出して抱きしめ合う。
息が乱れるのに、口付けは休まなくて。
…零と毎日暮らしたら…きっと唇腫れちゃうなって。
そんなことを、ぼんやりと思いながら…
彼と一緒に寝るベッドの中、寝息をたてて隣で寝てる零の顔はなによりも愛おしいものだった。
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