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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第65章 甘く安らぐ時間※裏


「久しぶりにこんなのんびりしたな」
「…もっと寝ていいと思うんですけどね、零は」
「○○がいると安心して寝れるから助かる」
「………毎日そばに置いてくれてもいいんですよ」

嬉しそうに微笑んで頭を撫でてくる零が、少し迷いながら言葉を紡ぐ。

「一緒に住むか?」

私の世界が…
その時、音も時間も、すべてが止まった気がした。
今すぐじゃなくて、未来的な話だって分かってるけど。
二度目のプロポーズをされたような気恥ずかしさ。

「いつか、そうなれたらいいね」

婚約指輪に触れながら言えば零が抱きしめてきて。

「“いつか”じゃなくて、…今すぐ」
「………何を言ってるのか、分かってるの?」
「分かってる」

分かってないわけがない。
…そして、それを私が嬉しく思わないわけがなくて。
本当に、嬉しかった。
嬉しくて、感情だけならとっくに何度も頷いてた。

「…一緒に住むのは、…もう少し考えたい」

でも感情だけでは…私は動けない。
勿論、零だってそうだ。
…勘違いしないでほしいと零の手を握って目をあわせて。

「零の赤ちゃんほしい、零と朝も夜もずっと一緒にいたい、零とこれからもずっと一緒にいたい」
「……わかってる」

強く抱きしめられて。

「独占欲に歯止めが利かなくなりそうだ」
「…っ…そんなの、利かせなくていいよ」

私だって同じだって言いたくて。

「私だって…零と一緒に、住みたい…ずっと一緒にいたいよ」
「…あぁ」
「…でも、……零が、大変だってわかってる…だから、今は…零が一人なりたいときも」

…何を、迷ってるのか自分でも分からなくなってきて。
零が一人になりたいときも、私は…この人のそばにいたい。

「…………零、一緒に住みたい」

小さな、ひとつの答え。

「…今すぐ…は、難しいけど…住みたい」

更新したばかりだし、と付け加えた言い訳。

「…○○」
「…だから、その…予行練習、みたいな…感じで…零が忙しいとき、零の家に…泊まっても、良い?」
「○○……抱いていいか?」

クチュ、と音を立てながら…零が乳首を舐めた。

「っ…答え…聞いてないっ…」
「嫌なら鍵なんて渡してない」

零が…焦るように…
私を求めてくれる。


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