【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第7章 初めてのデート※裏
目があって口付けの後、舌を絡めようとする透さんから顔をそらす。
「…さっきの、まだ口のなか残ってるから…だめ」
「ああ…そういうこと」
そっと指を絡めて、肩口に透さんの唇が触れる。
透さんの重さが少しだけかかって、心地よい。
「…驚いた」
「なにが?」
「○○が、そういうことするとは思ってなったから」
気持ち良かった、と耳朶を舐めて囁かれて。
今度は○○の番だって、寝かされた状態で服を脱がされていく。
「○○、濡れすぎ…」
「っ…そんなにジッと見ないで…」
透さんが押し倒してきたとき、期待してた。
挿入れられるって。
ああ、きっと今私…誰にも見られたくない顔してる。
そんな顔を見て透さんは“可愛い”と揶揄するのだ。
「…透さん…っ」
指先で蜜口をなぞり、陰核を舌先で舐められた。
電気が走るような快感と痛みに透さんの肩を掴んで首を横に振る。
「感じすぎて…、痛いから…やだ…」
怖い。
なにが怖いのか、もうわからない。
ただ、これ以上先の快感に恐怖を感じていた。
「……○○」
「透さん…っ…だって」
「力抜いて…」
「怖い」
「僕を見て」
透さんが頬を撫でて優しく抱きしめてきて。
瞼にキスをして、頬に、耳に、唇に。
「…零…」
「……ん?」
快感に震えを覚えてきた私に、零が抱きしめてきて。
「…○○、…次は覚悟しとけ」
次、ってなんだろう。
言葉の意味がわからずに零にしがみついて。
「今日は○○のペースでするから」
次どうしたい、と零が優しく聞いてくる。
「……零の…ご飯食べたい」
肩を揺らして、強く強く抱きしめて。
耳元にかかる息と笑い声。
「シャワー浴びたら、ご飯作るよ」
「………ごめん」
中途半端にしてしまった自覚はある。
零が何を謝られてるのかわからないようにキョトンとした表情で。
「もしかして、最後までシなかったこと?」
何を気にしてるんだと、また一段強く抱きしめられて。
「…○○、後でちゃんと抱くから覚悟しとけ」
この快感が落ち着いたら、なんて甘く囁かれて。
…私は、小さく頷いた。
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