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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第58章 最後のパーツ


私や透さんが容疑者から外れ、3名の話を聞く。

菅本佳晴さんは杯戸小学校で勤めている体育主任。
以前澁谷さんにフられた事があることは、聞いていた。
透さんは彼を要注意人物だとマークしていたし。
その話をすると、「彼女をよからぬ輩から守っていただけだ」と弁明したが、その内容はストーカーと何ら変わらず…マーク通り、彼がストーカーだったというわけで。

植野晶代さんは小学五年生の児童の保護者。
昨夜澁谷さんと会う約束をしていた保護者の1人。
高学年の英語の授業を受け持っていた彼女に対し過激な服装で息子を誘惑しないでくれ」と忠告をするために会う約束をしていた…ということだけど。澁谷さんに会った時に派手な格好だと感じたことは一度もないし、別れた主人の二の舞にさせたくないということだったけど…明らかなモンスターペアレント。

神立文幸さんは澁谷さんが受け持つ児童の保護者で会社員。
娘さんの字が汚いという理由で100点満点だったテストが60点にまで下がってしまったという。最初は澁谷さんの自宅に直接怒鳴り込もうとしていたが、透さんに見つかり未遂に終わった。
車は盗難にあったと言ったけど…それはあまりにもタイミングが良すぎる。


ざっくりと脳内にまとめた情報を繰り返していると、新しい神立さんが問題視していたそのテスト写真を高木さんが持って来て…透さんはその写真を見て笑ったから…この事件は解決するんだなと確信した。

「これが問題の答案用紙か…」
「すみません、今鑑識さんが指紋なども調べていて…手元にあるのはこの写真だけで」
「でもまぁ。単純な問題でもこんなに数字が並んでいたら…頭がこんがらなくはないか」
「だろ!?」

だから澁谷先生が間違っていたということを主張したい神立さんは、興奮気味だった。

「でも夏子が言っていたのは本当だったのね!」
「え?」
「右上に描いているイラストよ!アメリカじゃ、100点満点の時は“excellent”って書きたされるけど、日本じゃ花丸だって彼女言ってたから…」

FBIの二人の表情から見て…
透さんの先を越すのは期待できそうにない、と心の中で肩を落とした。


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