【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第56章 素直じゃない
「毛利小五郎とお前の関係を疑ったことはない…それにあの人も女好きではあるけど、間違いは犯さない人だって分かってる」
だいたい娘扱いされている時点で女扱いされていないと笑われて…
それなら、嫉妬なんてしなくていいのに。
恋愛って厄介だなとぼんやり思う。
零の頭が首元から下りて私の胸元にある指輪に口づける…
「零の指輪は?」
「留守番」
そのまま、胸の突起に舌が向かって小さく声がでる。
「や、だ…」
「○○、何が俺と違う?」
バーボンと安室透、と言われて
「だって零自身が切り替えてるでしょ?…別段何が違うって言うか……結局全部好きなんだけど」
「なんだよ、それ」
飽きれたような小さな笑いも、零は幸せそうに見える。
「…降谷さんも、バーボンも、透さんも…全部私の好きな零だよ」
「怖がるくせに」
「それは怖がらせる零が悪いんだよ」
ムキになって見つめれば、零がまた笑う。
「先輩にちゃんと、ごめんなさいしようね」
「お前より大人な対応ができるけど?」
「零素直じゃない」
トレーニング、と言って立ち上がろうとする零を押し倒して。
「今日はサボって」
「…一度サボると癖になるぞ」
何度だって零が好きで。
「それなら…零だって、私のことを愛するの、サボったじゃん」
「…それは、サボり方を教えてほしいくらいだな」
シたい、と囁けば優しく頷かれて…幸せを感じて。
キスをしながら挿入しようとしたときに、違和感で二人して止まって。
「………ごめん」
「いや、謝ることじゃない」
月一の月経(アレ)。
体の違和感と挿入前の違和感で気づかれるのも、だいぶ恥ずかしい。
挿入前でよかった、と零に笑われて抱きしめられた。
「浴室でシてもいいけど?」
「シませんっ!」
冗談、と笑われて。
朝食用意するから、と言われて私はシャワーを浴びに浴室に向かう。
とりあえず一週間はお預けなのだと思えば昨日のイかされない行為がすごく憎らしくなった。
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