【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第55章 都合の良い存在※裏
零の腕の中が心地よくて。
不安を吐き出したら…スッキリした。
「あのさ、零…ごめん…私が責めたせいなんだけど…これからも、付けなくて良いから」
「…いや、付けるようにするからこれからは」
「…あー、…っ…だって、好きなんだもんっ…!」
だもんってなんだって笑われて。
キスをされた。
「…それでも、付けるようにする…俺は○○が大事だから」
「んぅ…どうしても?」
「なんでだよ?」
「…普段は、付けて…その、…たくさんシたいときは、ナカ…しない…?」
「○○って本当エロいよな」
そんなこと言われたらまた抱きたくなると抱きしめられて。
「…エロくて、魅惑的」
「…贔屓目です」
「そうか?…誰かに見てもらうか」
「見てもらう…?」
「俺に抱かれる○○を」
…目を合わせながら首を横に振る。
「零にだけ、…見てほしい」
「…言動が一致しない恋人だ」
くす、と笑って零の胸元に抱きしめられて。
…顔が、見えない。
「誰のせいでこんな独占欲持つようになったと思ってんだ」
頭を撫でられて、…零の心臓の音が直接聞こえるようで。
…もう少し零と話していたいのに…眠くて。
「おやすみ、○○」
髪に口付けられて…
なんだか、凄く…安心した。
アラームの鳴る音で、目が覚めて…私が手を伸ばす前に、その音が止まる。
「寝坊助」
いい加減に起きないと襲うぞ、と…だいすきな人の声。
「…むっつりすけべ」
「誰がムッツリだ」
大した考えもなく、ただ零に言ってみただけ。
気持ち良い眠りを邪魔するアラームと、零の意地悪な声。
「○○、…トレーニング、行くぞ」
「んー……行く」
零が体を起こして私の頭を撫でてくるから…また眠ってしまいそう。
零の腰に抱きついて膝枕状態になってるのに、零は変わらず頭を撫でてくる。
「……○○に膝枕するの、久しぶりだな」
「んー…?…よく覚えてるね」
「○○は俺に膝枕したのがいつかは覚えてそうだけどな」
「それはよゆー」
キスしたい、と零を見上げれば零は頷いて優しくキスをする。
「…○○…いい加減起きないとトレーニング分、セックスしますよ」
「絶対ヤダ」
零が小さく笑って起き上がる私にキスをしてきて…
おはよう、と甘く笑う零は…心臓に悪かった。
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