【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第47章 貴方のことしか考えられない
舌を絡めたい。
熱い体を慰めて欲しい。
「…ごめん、なさい…」
重ねるだけの唇を離して謝罪を告げれば、零の手が優しく…頭を撫でて。
「ウイスキーなら、僕の家で飲みませんか」
よかったら、と。
…それは、…零の家に、行って良いということ?
「貴女の頑張り次第ですけど」
「…すごいね、零は…」
キスしたい。
もっと。
もっと。
「……貴女が、やっと本音を見せたからですよ」
だから優しくしたいんだって…零にキスを強請れば…優しく抱きしめられた。
口付けて愛おしくて。
舌が絡んで…息が、できなくなる。
欲しかった熱。
「…○○、…」
「………ずっと、…したかった…」
零の首に腕を回して、…少しだけ、満たされた。
もう一度、とせがみたくなるキスは、自販機に近づく人の気配に体を離した。
私が体調を悪くした、と適当に言って誤魔化して。
零と離した唇も体も…あちこちが熱い。
「……立てますか?」
「さっきより、だいぶマシ」
貴方が足りなすぎる。
…情けなさすぎるけど…キスでこんなに…
満たされる。
「○○、…どうしますか?」
「貴方に足手まといって言われるの、キツイね」
「まさか、僕不足とは思いませんでしたから」
…話は後で、と言われて。
零に…もし、零と優しい時間を過ごせるのなら私は……
「…ところで、さっきの看護師さんと何話してたの」
拭いきれない嫉妬心。
「あぁ、あの子のこと見かけたことないか聞いてみたんですよ」
「………コナンくんのこと、危ない目にあわせないでね」
「もちろんですよ」
零の言葉に頷いて抱きついて…
もっとそばにいたい。
でも、やることを終わらせたら零に触れられる可能性があるのだと思えば…
なんとか、乗り越えられる気がした。
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