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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第46章 与えられる情報


『楠田陸道』
…その名前を調べるには、情報が少なすぎて。
お手上げだって言いたくなるけれど。…手を上げるのはいつだって簡単で。
零のそばに戻りたいならこれくらいこなせと自分へ叱咤する。

…そして、合法的方法ではない検索方法でたった一つだけ見つけたのは杯戸中央病院へ入院していたということ。
杯戸中央病院 って…確か、アナウンサーの誰か、入院していたとかで前に取り上げられていたことも…あった覚えがある。
その情報は、確か探偵事務所のパソコンにならあるはず。
大騒ぎになったから、事件というには少し違ったけれど…あの日は確か他にも事故などがあって印象的だったから資料にまとめたはず。
何かあった時に、役に立つようにとまとめていた各所のニュース。
明日に回すか今日事務所を調べるか悩んだけれど…今日動いてポアロで働く彼に会うのは嫌だった。

「…あー……なんっで、…普通に恋して普通の生活ができないんだろ」

厄介なこと、だということだけはわかって。
これ以上可能であれば調べたくないという弱音付きで。
一人だからこそ許される弱音を吐き出した。
本当は、零もそれを望んでいるんだろうなと…思い当たることばかりだけど。
それでも、降谷零のそばにいたい、降谷零の役に立ちたい、私の願いはそこなんだよなって。

…結局、私は私自身のためには可能な限りそんな厄介なこととは関わりたくないけれど。
零のそばにいるためなら、なんだってするしかないんだ。
私が、好きになった人だから。

「…重」

私ならこんな女勘弁、と小さく笑って…
今日はこれから行くには遅いし、明日は探偵事務所。
土曜に、杯戸中央病院にいく予定をたてて…気分転換にトレーニングへと向かった。

私が零のそばにいたい。
今はその気持ちで。
零にもう一度…そばにいることを許してほしかった。



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