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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第45章 ベルモットと


零に会いたい。
日々募る想いと、魘される夜。
最近、しっかりと寝れた記憶がない。
それでも時間をずらしてでもトレーニングを続ける習慣は…
いつかまた、零のそばに戻りたいという願いからだった。


探偵事務が終えて家に帰ってからジョギングに向かう。
川辺をジョギングして、自販機で飲み物を買って一息をついた。

「顔色悪そうね」

大丈夫?とクス、と笑う声が、ベンチに腰をかける私の後ろからして。

「ベルモットさん」
「もう少し走るペース、落とした方が良いと思うわよ」
「…何も考えたくなくて…」
「バーボン?」
「……そうですね」

息をしているだけで。
起きてるだけで。
私の中で零のことを考えない時間がない。

「この後食事の予定があるの。良かったら一緒にいかがかしら?」

ドレスコードは用意する、と言われて。
どこでも良かった。
…最悪、誰かに抱かれても…
零のことを忘れられるなら。
ベルモットさんの言葉に、私は頷いた。


汗をかく私を、ベルモットはホテルに連れてきた。
…とても高そうなホテルに、実際の室内もとても高そうで。
というか実際高いと思う。

「下着も用意するから全部脱ぎなさい」

……楽しそうなのは気のせいだろうか。
スリーサイズを計られて、お風呂場に突っ込まれた。

沖矢さんに知らせてないな、と思ったけど…殺されない限り事後報告でも良いか、と。
…零がいない私は…死んでも良いと、思ってしまうことがある。
零のところに戻るために…生きないといけないのに。
夢に魘されるのは、零の言葉のせい。
どうして私が裏切るんだって。
…裏切ったつもりなんて、…あの言葉が向けられるまで、正直…なかったんだ。
全ては零が、傷つかないと分かれば…報告するつもりだったし、なんて子供染みた言い訳。

頭を冷やしたくてシャワーを水に変えて頭から浴びて…浴室から上がれば、備え付けのタオルで拭く。
ショーツだけは用意されていて、ショーツを履いてタオルを巻いて浴室から出た。


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