【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第44章 愛されてることが※裏
零が、氷をいくつか手にしてて。
何をするつもりなのか…読めなくて。
「っ、ちょ…!」
零が膝をついて…蜜口に、氷を…
「…すぐ溶ける」
「やだ、…っ…」
ひとつ、ふたつ、と…お手玉を数えるように…蜜口に氷が挿入ってくる。
「零お願い…っ、やめて…お腹、冷えちゃ…」
「大丈夫…すぐ溶けてるから」
もう、嫌だ…
甘い空気も意地悪な零も
「…助けて…」
抱かれたくない。
…溺れたくないから。
「もう、…許して…っ」
「許さないって、言ったはずだけど」
「…やっ…」
氷が、溶けきったのが…自分でもわかった。
肩が震えて、涙が止まらない。
もう、嫌だ。
零に簡単に感じる体が…
零にされることすべてが快感に変わる自分が…
「……ごめん、やり過ぎたな」
泣きじゃくる私に、零が謝る。
シャワーを緩く出して、体を流される。
「………帰った方が、良いか?」
恐る恐る訊ねる声に…私は首を縦に振る。
「…そっか…」
悪かった、と抱き上げられて…ベッドに運ばれる。
何をするわけでもなく…見つめられた後、頭を撫でられた。
「………もし、私に何かあっても…零は心配しなくて良いから」
「俺も、そのつもりだったよ」
じゃあな、と…指先にキスをされて、零が出て行く。
そのつもりだった、けどできなかった。
…私だって…零に何かあったら、今すぐ飛んで行く…
零に抱かれたい体。
でも、抱かれると…私は零に抱かれたら、ダメなんだ。
ベッドで膝を抱えて…涙が止まらず、泣き疲れて私は眠った。
何度目かの目覚め。
…体が結構楽になっていて、寝てれば治るは実行できたようだった。
土鍋に用意されたお粥を食べ、冷蔵庫にはスポーツドリンク。
冷凍室にはアイスが入っていて。
愛されてることが、辛かった。
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