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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第43章 痕※裏


「安室さんは何て?」
「特には」

それもそっか、と少しだけ期待した自分に笑ってしまいそうになる。
零に触れたい。
透さん、と呼ぶ関係ではない今…安室さんと呼んでみたけれど違和感は拭えない。

「○○さん、ベルモットがもう一度接触してきたら肉体関係ではない限りノってください」
「了解です」
「…なんで○○さん、組織と繋がってるの」

繋がっているわけじゃないと笑って言えば沖矢さんも説明してませんでしたね、とさらっという始末。

「…まぁ、私と沖矢さんの関係のきっかけみたいなものかな」

一度だけベルモットに脅されてハニートラップを行ったこと。
そのために、沖矢さんと関係を持ったこと。

「…バーボンが、赤井秀一の姿で関係もったときほど、よくわからないものはなかったけど」
「…僕聞いてないんだけど」
「ああ、…基本的なことはコナンくんに教えてもいいんだけど、…やっぱりそういうことは知らせたくないって私が思ってたから」

沖矢さんがなんとかしてくれたし、と笑えばため息をつかれた。

「…バーボンが、赤井さんの姿で赤井さんに近しい人の前に現れてた。本当は生きてるんじゃないかって確かめるために」
「私も調べるよう指示きてたし…多分そのときに私に会ったんだろうなぁ」

いつのことだった?と訊かれて、別れた日だから…とぼんやり思ったら日付は沖矢さんから回答が飛んでくる。

「…赤井秀一は、生きてるの?」
「生きてないよ」

コナンくんの即答。
…沖矢さんの含めた笑顔に、なんだかなぁと思って。

「…沖矢さん、私はなにをしたらいいんですか」
「ベルモットに近づいて彼の行動を少しでも把握してください」

私個人はもう、彼からの信用がないから。

「僕は○○さんが関わるのは…反対かな」

安室さんのこともまだ信用できていないコナンくんは、私のことはなぜか疑わない。

「○○さん、顔に出るし」
「そうですね」
「いまだに安室さんのこと好きそうだし」
「それ関係ないです」

好きですからね、と沖矢さんは言ってくるし。
なんなんだ。




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