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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第39章 会えない時間で溜まるモノ※裏


「少しは、慣れた?」
「…清水さん、お疲れ様です」

ここ降谷さん最近使わなくなったね、と言われて。
…この人は零に最近会ってるのかなと思えばなんだか羨ましくなった。

「言っとくけど、俺も全然見かけてなかったからね」
「……っ…なんで」
「顔に嫉妬ってかいてた」

……嫉妬じゃなくて羨ましいのだと、心の中で反論する。

「ところで…どうかされたんですか?」
「あぁ、そう。…降谷さん、帰ってきてるから声かけておこうかなと」

だから“見かけてなかった”だったのか、と。
慌てて立ち上がってフロアに行けば、…不機嫌な零の姿。
声を荒げて、資料に目を通して…

「降谷さん」
「………あ?……○○」
「…おかえりなさい」

零が顔を上げて…苛ついてる様子だったのに…棘が抜けたかのように拍子抜けした顔で。

「ただいま」

柔らかい笑顔を向けられて。

「…すぐ行くから、仕事戻ってろ」
「はい」

零に会いたかった。
降谷さんの顔が見れた。
それだけで…

「ありがとう助かった」
「ほんっと、戻ってきた途端あの調子だったから、皆で○苗字○さん呼べってなって」
「…………いや、その私の使い方間違ってませんか」

どんなに不機嫌な降谷さんにでも会いたいのは事実だけど。
…だから、こういうところがすごく…昔を彷彿させるんだって。
親友同士の二人を。

「○苗字○」

零の声が聞こえて。
呼ばれてるのだと分かれば、返事をして零の机に向かって。

「これ、お前のとこに持って行って」
「……これ、降谷さんの確認待ちの書類ですが」
「分かってる、そこで仕事する」

…寝不足だろうか。
目が、少し充血してる。
零に言われるがまま仕事スペースに戻って、零の書類を置いた。
零がやってきて…疲れた、と椅子に座る零に触れたくて。

「零…?大丈夫…?」

ぐっと引かれて…腰に抱きつかれた。

「…お疲れ様、仮眠室空いてるよ」
「無理、絶対犯す自信がある」

…それは困るな、と軽く笑って。

「今日…私の家、来る?」
「…抱き潰すけど」
「いいよ」

零の髪をすくように撫でて…つむじにキスした。

「零?大丈夫…?」
「あんまり」
「何か手伝う?」
「…あー、いや、そうじゃなくて」

手を掴まれて無言で股間に当てられて…
硬くなるそこに、顔が赤くなった。



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