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【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】

第38章 募る想い※裏


…寂しい、と言っても前ほどじゃないのも事実で。
ベルモットさんと“バーボン”としての彼が、なにもなければいい。
…そう思う自分が、すごく惨めな気持ちになる。
零は、命懸けだというのに。

公安の事務仕事にも慣れてきて、風見さんだけじゃなく他の方とも外に出るようになった。
管理するのが仕事、なだけあって色々厳しくて細かい。
零ならどうするか、そんな風に行動をしていれば邪魔にならないようにサポートへ回れるようになってきた。
探偵事務所には“安室透の協力者”として潜入していることになっているけれど、元からそこにいた私にとってそう言われるのはなんだか変な気持ちだった。
“赤井秀一”“毛利小五郎”“”工藤新一 “江戸川コナン”
零から指示がきているのは、その4名について。
…実際には三名だよなと思いながら定期報告書には毎度進捗無しと記載する羽目になる。
報告できることはない。
最近では沖矢さんの隣に住んでいられる博士のことも、零は気にしていて。
これ以上報告できないことを増やすわけにもいかないし、あまりにも進捗がなければ零は自分で動いてしまう。
…少なくとも、コナンくんと赤井秀一のことに関しては絶対に零を動かすわけにはいかなかった。
そして、公安側のヒロくんの情報を調べようにも、資料の中からヒロくんのことを閲覧することはできなかった。
アクセル制限がかけられていて、風見さんに訊いてみたら降谷さん以上の人じゃないと見れないと言われた。
…なんの資料か尋ねられた時に、まとめている資料の参考にしたいデータがあったと言って誤魔化したけれど。

これ以上零へ隠し事を増やすのも嫌だし、ましてはこのままではまともに情報収集もできないと思われるのも嫌で。
一度コナンくんたちに相談するべきか悩んだけれど…私はまだしも、零が公安だと情報を渡すようなものだと思えば…一人頭を抱えた。



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