【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第34章 貴方がいないと※裏
諦めて立ち上がりシャワーを浴びた。
膣内から溢れる精液を掻き出しては…またイってしまって。
浴室からでれば、バスタオルと零のTシャツが置いてあって、それを着ると身長差に加え作りも大きめなんだろうけどミニのワンピースみたいになった。
バスタオルを肩にかけて、脱衣所をでようとした時に見逃してるものがあったことに気づいて。
着替えとタオルの下に鍵。
家の鍵の作り。
…私の家の鍵じゃない。
つまり。
「零…、これ!!」
「…渡しとく」
走って浴室から出てきた私を見てご機嫌だな、と笑われて。
ご機嫌にだってなる。
…また一つ、零が距離を許してくれたみたいで。
「ただし、……来るときはすれ違いになったら嫌だから連絡すること」
「ここに住めば解決だね」
「だめだ、落ち着かない」
冗談で返したら即答されて。
「どっかの実体持った夢魔が毎日襲ってくるから」
「なっ…!零だって…えっちしてくるじゃん」
「それはそれ」
「睡姦してきたし」
「○○、寝てても気持ちよさそうだったけど」
「あー!開き直った!」
冗談を交わしてキスをして。
…イヤらしくない、触れるだけの可愛いキス。
空腹を訴える音がお腹からすれば、零と笑いあってお味噌汁をあたためてご飯を食べた。
…零が食事をしようと言った本意を理解していなかったと気づいたのは、食事後にくる睡魔だった。
零だけを感じていれば、それでよかったはずなのに実際のところそうもいかないものだなって。
「…気、張ってただろ…セックスは休息じゃないからな」
頭を撫でる優しい手に瞼が重たい。
先ほどまでに感じていた異常なほどの性欲は、落ち着いていた。
「……ゆっくり寝ろ」
目が覚めたら零は傍にいるだろうか。
…でも、なんでだろう。
いつもよりその不安は少なくて。
ここが零の家だからだなって思って。
睡魔に身を任せて、目を閉じた。
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