【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第32章 僅かでも優しい時間を※裏夢
「顔色良くなりましたね」
「…おかげさまで」
「実際のところは?」
「…………透さんが優しかった」
クスクス笑われて。
それは良かったですね、と肩が揺れていた。
「…自分だって、ハニートラップしてるくせに…あの顔で…声で…そう思うと、すっごく辛いんですけど…それはお互い様ですし」
「えぇ」
沖矢さんが私の向かい側に座って話を聞いてくれて。
「……やめさせる、って…言うんです」
零が優しくて。
零が…力強くて。
「どうなるのか私自身わかりませんけど……その言葉が嬉しくて」
「でも、やめないんですね」
「……あぁ、それは」
沖矢さんに感謝してるから。
「秘密です」
「そうですか」
どうしますか、と訊いてくる。
それは、今日抱かれるか抱かれないか。
「……抱かれたくは、ないですね」
「でも…複数人相手にするのは不安だと?」
「あー、…いっそ全員透さんと沖矢さんに見えたら楽なのに」
「はい?」
「…そしたら、私絶対…がんばる」
何を言ってるのか、と…沖矢さんがあまりにも言葉を失ったように沈黙するから。
「…冗談ですよ?もしそんな薬とかあっても、飲みませんし」
「あー、いえ……彼に見える薬、ではなく、彼と私だったので」
「沖矢さんに抱かれるの嫌ならシてませんから」
…沖矢さんが、近づいてきて…頬に触れる。
「…乱暴に抱かれそうになったら……貴女が誘ってください。快楽に落ち切らずに…」
前ボタンを外されて…胸が晒される。
首筋から、胸元へ指が下りて…痕をなぞる。
「…貴女の飼い主さんは、独占欲が強い方ですね」
「あー……そう、かも」
痕を軽く吸った沖矢さんの肩掴んで首を振る。
「透さんの痕…なの」
「……ええ、だから…貴女の飼い主と協力者のことを…ここに刻もうかと」
痕を舐めてくる。
…そこだけじゃ、…足りないのなんてわかってるくせに。
「…ここまで、硬くなってきてますが?」
痕を舐めて…軽く吸っていたのに…
「…っ…教えて…沖矢さん……」
「ええ、…喜んで」
昨日のおさらいだと、…自分でスるように。
…沖矢さんの陰茎を舐めながら…自分の指で感じた。
でも、やっぱり奥には足りなくて沖矢さんの指が…気持ちよくて。
沖矢さんの味に…慣れてきたな、と…口に広がる精液の味に、快楽の中ぼんやりと思った。
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