【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第29章 互いの気待ち※裏
ベッドにうつ伏せに寝かされて、ちゃんと見せて、と…腰を突き上げるような格好で。
「…ごめん、痛かったよな」
ごめん、と…舐められて。
喘ぎそうになる声を…手で抑えて。
「零…っ…薬…塗るだけに…ぁっ」
「ん?」
ん?じゃない。
聞き返さないでほしい。
「…お詫び、だから…」
ちゅ、とリップ音を立てて…そこを舐めて。
「んぁ…っ…」
手元が緩まって声が上がって…
「……今日は…もう、できな…い」
「わかってる…もう少し……」
シたいのではなく、感じさせたいんだって。
「…ヒクついてる……可愛い」
「…ッ…自分で塗る…!」
だめ、とお尻を掴まれて…顔が近づいて、切れてる部位を舐められた。
鈍い痛みと…鈍い快感。
「ぁっ…れい…っ、お願い…ゆるし、て…」
「…ふ、ごめんな?」
半泣きの私に小さく笑って軟膏を手にして…傷口に塗る。
ちょっとだけしつこい指先にまた睨んで。
塗り終わった、と零が私を抱き上げて…膝の上に向き合うように座らされた。
「…やっぱりな」
感じてた?と胸の突起が硬く主張してるの指で弾かれて…
「っ…誰のせいだと…!」
「俺」
舌先で舐められて…やだって言ってるのに、聞き入れない零が…憎らしくて愛おしい。
「…○○、……また来ても良いか?」
「…ちゃんと帰って来て」
今日は無理そうだけど、と小声で付け加えられて。
それもそうだよなって…ずっとシてた。
その分もだし…私も、その方が都合が良い。
「ぁっ…れい…っ」
唇と舌で乳首を転がされて…気持ちよくて。
「やっぱ……遅くなっても必ず帰るから」
「無理はしないでね…」
「…○○、今日の予定は?」
「ランチの約束してて…さっき少し遅れるって連絡したとこ」
「最近よく友達と会うようになったな」
良い傾向だって頭を撫でられて。
着替えを始めた零をずっと眺めていれば、照れ笑いでなんだよって聞かれて。
「なんでもない」
今この空間だけで良い。
…幸せな気持ちを確かめて実感して…
「じゃあ、行ってくる」
「…行ってらっしゃい、風見さんによろしくね」
「あぁ」
キスをして見送る。
…静まる部屋に溜息をついて…
窓から零の車がマンションを離れて行くのを確認してから…
タクシーを呼んだ。
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