【DC】別れても好きな人【降谷(安室)※長編裏夢】
第3章 重なるカラダ※裏
少しも冷静になりたくなくて。
備え付けに入ってあるアルコールを求めた。
なんでもよかった。
この熱が冷めないなら。
口移しでお酒を飲んで。
好きという気持ちが溢れだす。
生まれて初めてこんなに美味しいお酒を飲んだ。
零の味がする、美味しいお酒。
「…零…どうしたら、いい…?」
「どうされたいですか?」
その口調は慣れなくて嫌だ嫌だと子供のように首を振る。
「零に、…触ってほしい…」
「どこを?」
「…ここ」
ベッドから見上げる視界には零。
その視線に見られながら、胸元のボタンを外す。
下着が濡れているのが自分でもわかる。
こんな、はしたない私を見て零は何を思うのだろう。
「…○○、着痩せしますね」
「昔とそんなにサイズ変わらな…ぁっん」
それ以上は何も考えられなかった。
ボタンを外して下着を見せる私と乳房に、零は手を添えて乱暴に揉みしだいた。
「零…っれい…!」
「そんな声出さないでください」
「零じゃないと、やだ…っ」
見た目も声も零なのに、口調だけが異なるだけなのに、零じゃない不安が強くて体が強張る。
「…○○、ちゃんと見て」
「れ、い…零じゃないと、やだ…」
「…そんなこと、他の男にも言ってるくせに」
好きだ、と。
幻聴だったかもしれない。
嬉しそうな零の顔は幻だったかもしれない。
でも、それでもよかった。
泣きながら零を求める私の胸を触って、乳首に舌を這わせ吸っては甘噛みをする零に声は我慢できなくて。
「れい…ッ…さわっ」
て
語尾は言葉になってなかったと思う。
零以外に触らせたことはない。
…零を思って慰めたことはあるけれど。
気持ち悪いくらい濡れていて、零がそっと下腹部に手を添えて下着を脱がす。
下着に糸を引いて、零が笑った。
「…○○、…慣らさなくても良いくらい濡れてますね」
「零…れい、零…っ」
好き。
アルコールのせい。
これは全部、アルコールのせいだって。
涙が溢れた。
「真っ赤に腫れてる…○○」
陰核に舌を這わせて、声をあげた。
これ以上は駄目。
「零…っ、零…!」
「ピンクで、…昔とそんなに変わってないですね?彼氏さん…婚約者さんとはシないんですか」
「零…っ、もうやだぁ…っ…」
泣いていた。
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