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夢繰り屋 凛 第五章

第3章 私の友達。


「んで…付き合ってんの?」

はい??

「…由紀…。そんなしょうもない事ゆうてたら、
 …怒るで~。」 

私の返事に、笑いながら…

「あはは。凛には浩二君がおるってか。」

瞬間、凄い勢いで立ち上がった私は
由紀の口を手で塞いでいた。

ビックリした由紀の顔…
自分の行動に、自分もビックリした。

「…やっぱなぁ。そうやと思ってた。」

やられた…ニヤニヤ笑う由紀の顔にそう思った。

「言わんでよ。」

バツの悪そうな私に…

「言わへんよ。自分で何とかすんでしょ?」

そう言って笑った。

由紀にもバレちゃったし、
こうなったら、私も前に進むしかないか!!

そう意気込んだ瞬間…

「まあ、でも、毎日放課後二人きりやし、
 あかんかった時の事考えたら、怖いわなぁ。」

…由紀…それ言わんといて…

私の意気込みは、あっと言う間に
奈落の底へ落ちて行った…。



…そうなんよ。

だからこそ、あの『靴箱の出来事』での
浩二君の真意も確かめられずにいた。



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