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夢繰り屋 凛 第五章

第2章 彼の友達。


翔太と言ったこの人、確か…隣の隣くらいの
クラスの人…。

「俺、浩二の友達やねん。
 …腐れ縁ってゆうんかな。
 いや…親友やな。」

そう言って、私の前の席の
椅子に勝手に腰掛けようとしながら…。
私の耳元で…囁いた。

「凛ちゃんの噂聞いたんやけど。
 …ほんまなん?
 …変わった能力持ってるって。」

ひゃぁ~~…顔が…近い!!
その時、

「おい、翔太。何やってんねん!!
 ちょっとこっちこい。」

そう言って、あっという間に浩二君に
連れて行かれてしまった。


「見ぃ~ちゃった。ちょっと、凛。
 翔太君といつの間に仲良くなったんよ。
 あっ、そうか。浩二君に紹介してもらったん?」

「えっ?ちが…。」

「まぁ、最近、男に興味なくなったんかと
 心配になってたところやったから、
 ちょっと安心したわ。」

ちゃうってのに…。

私は、由紀に後ろから乗っかられて…
机に突っ伏していた。




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