第2章 彼の友達。
翔太と言ったこの人、確か…隣の隣くらいの
クラスの人…。
「俺、浩二の友達やねん。
…腐れ縁ってゆうんかな。
いや…親友やな。」
そう言って、私の前の席の
椅子に勝手に腰掛けようとしながら…。
私の耳元で…囁いた。
「凛ちゃんの噂聞いたんやけど。
…ほんまなん?
…変わった能力持ってるって。」
ひゃぁ~~…顔が…近い!!
その時、
「おい、翔太。何やってんねん!!
ちょっとこっちこい。」
そう言って、あっという間に浩二君に
連れて行かれてしまった。
「見ぃ~ちゃった。ちょっと、凛。
翔太君といつの間に仲良くなったんよ。
あっ、そうか。浩二君に紹介してもらったん?」
「えっ?ちが…。」
「まぁ、最近、男に興味なくなったんかと
心配になってたところやったから、
ちょっと安心したわ。」
ちゃうってのに…。
私は、由紀に後ろから乗っかられて…
机に突っ伏していた。