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裏『探偵』αな女がΩの男達に求愛される話。

第13章 運命の番(4)…萩原研二>>2


if設定。女主が萩原さんを別の形で救済していたら。結構女主無茶します、はっちゃける年頃ですから、多目に見てねっ!後女主は高校生の頃に記憶が戻る予定です。ギャグ甘裏を目指す予定。

ーーー。

「どうして…まだ女の子がっ!」
「えっ、なにこれ…どう言う状況ですか」

状況を理解出来ていない女の子、かなり美人な女子高生が俺を見上げていた。ふわりとした甘い匂いと、異常なくらいに整った顔にぎょっとする。うわっ…この子αか。可愛いしいい匂い…じゃなくて!今はそれよりもこの美少女を助けなければいけない。俺は彼女に、このマンションには爆弾が仕掛けられていると伝えた。大抵の人はいきなりそんなことに巻き込まれたら目を見開いて、不安げに目を泳がせたり悲鳴をあげたりするのだが…彼女は危機感が薄いのか「はぁ…」と生返事しか返って来なかった。なんというか、この子を一人にしたら逆に危なくはないだろうか。

「君を保護するから、同僚の人達と一緒になるべく遠くへ行って待っていて欲しい」
「はい、分かりました」

よし、いい子だ。そう女子高生を安心させる為とはいえ、頭を無意識に撫でていた。いやいや…いきなり触るのは警察官としてどうなんだ?と瞬時に思い勢いよく手を離す。女子高生は目を丸くして自分が今撫でた頭を軽く触っていた。流石にやっぱり気持ち悪かったよな…自分の顔がいいのは理解しているが、相手は未成年だ。犯罪だろ、駄目だろ。

「お兄さんの手…大きいですね」
「えっ、いや…平均的だと思うけど」
「そうなんですか?うん、でも素敵ですね…お兄さんの手は沢山の人を救う手だと思うと、なんだかご利益がありそう…頑張って下さいね、待ってます」

そう目の前の彼女は微笑む。あっ…駄目だ、今完全に傾きかけた。未成年に手を出す犯罪者になるところだった。

ーーー。

爆弾を解体して、止まったことを確認する。これで大丈夫だろうか…松田からの連絡が入り、発破をかけられる。もう少しで終わるからゆっくりさせて欲しい。そう思い煙草に火をつける俺に向かって、先程保護した女の子が走って来た。えっ…どうして君が?

「ごめんなさい、やっぱり薄着の貴方が心配で会いに来ました!」
「はぁっ!?駄目だろ、危ないから部屋出て!!」
「嫌です!」

カチッと機械音が耳に響いた。まさか…遠隔操作か!周りに逃げるように伝え俺は彼女へ手を伸ばした。
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