第1章 前編 赤髪の皇帝 白髪の少女
「…っ…っは…ぅ…」
ガクガクと身体を震わせている彼女を見ると、流石に少し罪悪感が生まれたが、今更止められるはずもない。
あれから10年。
子供だった身体はだいぶ成長していたが、それでもまだ幼いものには変わりないだろう。
それにこの体格差だ。
彼女への負担が測り切れないものなのは、言われなくても分かっている。
10年前もアウトだったが、恐らく今のこの状況も十分にアウトだろう。
だが、もう何もかも手遅れだ。
シャンクスは思わず苦笑した。
「…っ、ほら、力を抜け」
生理的なものなのか、涙を流している彼女の頬に舌を這わせると、更に腰を推し進める。
竿を手で支えてないと入らないそこは、余りに幼く狭いものだった。
だが、海楼石のおかげなのか、彼女の身体はそこまで力を入れることは出来ない。
荒く息を吐くユーリをなだめながら、残酷にもゆっくりと花弁を押し広げていく。
そしてどれくらい経っただろうか。
漸く全てが収まりきるころには、一筋の血がベットに流れていた。
それを見てシャンクスは目を細めると、彼女の息が整うまでもなく激しく腰を打ち付け始めた。
「ひぅっ!?っは…っやぁ!!」
途端に湧き上がる悲鳴に近い声。
それと同時にガチャガチャと鎖の音も響き渡る。
「…おれを見ろ…」
激しく揺さぶられてどれくらい経っただろうか、無意識に呟かれたその言葉。
その声に誘われるように閉じた目を開けたユーリが見たのは、漆黒の瞳。
…ぁ…なん…で
息をつく間もなく与えられる、快楽と呼んでいいか分からない感覚。
ユーリの方が辛いはずなのに、目の前に映る彼の瞳は悲しそうに歪んでいた。
息をつく間も無く与えられる感覚に、意識が朦朧としてくる。
なぜだろう、目の前の彼が泣いているように見えた。
ユーリはそんな彼に手を伸ばそうとしたが、繋がれていることを思い出し、そっと苦笑する。
そして熱い体液を体内に感じると、眠るように意識を飛ばしたのだった。