第3章 後編 王の願い 少女の想い
ユーリは再びシャンクスの雄に触れると、少し衰えているそれをゆっくりと口に含める。
そしてそのまま片手で自分の秘部を慣らす。
正直、気持ちよさなんて分からなかったが、早く彼を受け入れる為に、無心で愛撫をした。
「……すみません、ローションはないですか?」
しかしそれも、自分ですると快感を得られないと分かったユーリは、一度シャンクスのモノから口を離すと辺りを見渡す。
「そんな急がなくていいだろ」
「恥ずかしくて死ぬ前に、終わらせねば」
「大袈裟だな」
苦笑したシャンクスを他所に、運よくローションを見つけたユーリはそれを手につける。
そのまま秘部へ差し込み、中を潤す。
シャンクスのものにもローションを垂らすと、早々に秘部を慣らしていた指を引き抜き、シャンクスの上に乗りあがる。
「おいおい、大丈夫か?どう見ても入らないと思うぞ」
シャンクスのその言葉が聞こえていないのか無視をしているのか、ユーリは構うことなく、その熱い楔に手を添える。
「…っ…!」
対面座位の恰好で、ゆっくりと身体を落としていくユーリ。
秘部に当てられた彼のものは、ゆっくりと彼女の中に入っていく。
だかそれも、少しだけ進んだ所で止まった。
両足を震わせながら、必死に飲み込もうとするが、痛みと圧迫感の方が強いのか、それ以上先に行く勇気が湧かなかった。
やはり、ろくに慣らしもせずに彼のものを受け入れるのは無理があっのだ。
しかし後にも引けず、また慣らすところから始めたくない。
ユーリは苦痛な表情でシャンクスに視線を向けると、彼の笑みは何時の間にか消えていた。
彼の瞳の奥にある欲望の色に、ユーリは僅かに息を呑む。
涙が、彼女の頬を伝った。
「……仕方ねぇな。出来ねぇなら自分で誘ってみろよ」
涙で濡れる瞳に指を這わし、口元を吊り上げる彼。
たったそれだけで、恐ろしい程の色気にあてられた。
ユーリは次第に回らなくなってきた思考で、シャンクスの望む言葉を考える。