第3章 後編 王の願い 少女の想い
ユーリの言葉は、さっさと終わらせろと言う意味でとらえられるだろう。
何とも情緒に欠けるものだが、生憎二人の関係は甘いものでもないので別に気にする必要はない。
例えそれが、彼の気にさわったとしてもだ。
「あぁ、そうか。激しくして欲しいなら最初から言えばいいだろ」
そして何かを考え込んでいた彼だが、人の悪い笑みを浮かべてとんでもないことを言い出す。
「ちが、そいうわけ…っ!?…っは…あぁ!?」
彼の言葉にギョッとしたユーリは直ぐに訂正の言葉を発するが、それよりも前に彼の動きが激しものに変わる。
身体の奥底まで抉られるようなその動きに、ガクガクとユーリの身体が揺れる。
思わず舌を噛みそうになったユーリは、シャンクスにしがみつく。
その行為が逆に彼を煽っていると、彼女は気づいているのだろうか。
一切の容赦のない攻め方に、ユーリは既に何度か絶頂を迎えていた。
しかしその余韻に浸る時間も、静止の言葉を発する余裕もない。
自由を奪われた身体で、ユーリは悲鳴に近い喘ぎ声を上げる。
「あぁ、それいいな。すげぇソソる」
ユーリの声を聞きながら、どこかうっとりとした表情で責め立てるシャンクス。
ふと彷徨っていた視線が、彼の瞳を捕らえる。
「…っひ…あっ…!」
相変わらず笑みを浮かべている彼だったが、瞳はどこかイっているようにも見えた。
そんな彼の様子に思わず悲鳴を飲み込んだユーリ。
完全に地雷を踏んでしまった。