第3章 後編 王の願い 少女の想い
そして漸く体内に吐き出された白濁の体液に、抜かれた彼のモノ。
だがすぐさま身体をうつ伏せに返され、腰を持ちあげられる。
驚いたユーリが振り返るまでもなく、再び貫かれた秘部に悲鳴に近い声を上げる。
イッたにも関わらず硬さを保ったままのそれは、ユーリの体内を容赦なく抉る。
シーツを握り締め、前に逃げようとするが簡単に引き戻され責め立てられる。
ベットが軋む音と、肌がぶつかり合う音が響く中で響き渡るユーリの声。
意識を手放したくても、ギリギリのところで力を抜かれる。
その手加減の仕方はどこで学んだんだと、回らない頭でそんなどうでもいいことを考えていた。
「っひ…あぁ!…んぁ……!」
背後から胸を揉みしだかれ、背中に口づけられ吸われる。
恐らく行為が終わるころには、ユーリの身体は鬱血痕と噛み跡で悲惨なことになるだろう。
最初に優しくしてやると言っていた言葉は何処にいった。
腰を掴まれ、激しく中を抉られながらユーリはそうぼやく。
もしかして、これが彼の優しさの限界なのか?
途中でユーリが放った言葉がきっかけにやり方が変わったのも原因だろうが、辿り着いたその可能性にユーリは青ざめる。
「また考え事か?」
ユーリが物思いに耽ってるのにシャンクスは気づいたのか、思考を奪うように責め立てられる。
後ろを向いているのに何故分かるんだと、ユーリは若干引いていた。
だけど、考え事が出来る余裕もここまでだろう。
次第に枯れていく声に、奪われる体力。
中に吐き出されては体位を変えられ、再び貫かれる。
ユーリはぼやけていく思考の中で、最早されるがままだった。
そしてシャンクスとのその行為は、明け方、ユーリが漸く意識を手放せたことによって終わりを告げたのだった。