• テキストサイズ

王の孔雀石【ONE PIECE 】

第2章 中編 古代都市シャンドラ



何時攻撃を仕掛けられるか分からないので、ポセイドンが来る前にユーリは上空へと舞い上がった。

途中、シャンクスが中々手を離そうとしなかったので、ユーリは苦笑した。

だけど、静かに大丈夫だと伝えると、ゆっくりと外された手。

思いつめたような表情の彼に、ユーリは『心』が痛んだ。

ーーーあぁ、そうかこれが…


ユーリはシャンクスを振り切ると、上空に浮かんでいる機体に攻撃を仕掛ける。


ーーーシャンクスから貰ったこの心を、私は失いたくない

おびただしい程の攻撃が彼女を襲う。

円を描くように攻撃を誘導し、彼女は戦艦に狙いを定めた。

幾つもの攻撃が彼女に命中する。

だけど彼女は止まらなかった。

左手でエネルギーを集中させると、戦艦に向けて強烈な一撃を放った。

大きな衝撃音と共に傾いた戦艦。

側面には大穴が空いていた。


ーーー盟約を結んだ後の世界がどうなるか分からない


ユーリの視界に映った、ポセイドンとプルトン。

ユーリへと向けられた巨大なエネルギー砲。

無数の機体による攻撃の嵐。

ユーリはそれらの中央で、無防備に身を晒した。




ーーー分からないけど、私はまだシャンクスと一緒にいたい









ユーリはポーネグリフを放り投げた。

「私の周りと、半径1kmの範囲で2重に結界を張って!!」

ユーリが叫んだその瞬間、巨大な結界が張り巡らされた。

全ての攻撃が、ユーリへと集中する。

辺り一面火の海となり、一瞬にして偽物のウラヌスの機体は燃え落ちる。

戦艦は、ギリギリ結界から逃れたようだった。

ユーリは頃合いをみて結界を打ち破ると、虹色に輝いているポーネグリフに触れる。



これで、足りるのでしょうか?本当に大丈夫なのか?

手元に落ちたポーネグリフに、疑問が浮かぶ。

だけど迷ってる時間はないので、彼女は急いでシャンクスの元へ向かった。



















…ふと、気味の悪い電磁波がユーリの身体に流れた。


/ 242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp