【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第7章 Tigridia pavonia -助けて-
「痛たた…」
私はガラスの破片をゆっくりと払い落とし、腰や首をさする。
「無事か?」
「えぇ。何とか…」
私の無事を確認したクラピカさんはすぐに右を向いた。
その視線の先には、アリアたちがすました顔でこちらに歩いて来ているのが見えた。
「ここは私が何とかする」
「クラピカさん…!」
「ここまで来ればあとは一本道だ。この先があなたの目指している頂上だ」
クラピカさんは淡々と言うけれど、私はそんな簡単に割り切れない。
ここから先は一人だなんて心細いのもある。
でもそれ以上に、ここにクラピカさんを一人で残して行くなんて…心配で行ってもいいのかと悩んで車から出られない。
「クラピカさーー…」
「いいから行け!!」
初めて声を荒げるクラピカさんに、私は驚いて肩をビクつかせた。
すると、クラピカさんは少し息をついた。
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