【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第21章 Echinacea -痛みを癒す-
「ねぇ、イル…?私…あなたと一緒にいてもいい?」
「もちろんだよ、リリィ。何でそんなこと聞くの?」
「だって…っ」
リリアの瞳が涙に濡れ、震える声で問いかける。
「私たちも…あなたの言うように住む世界が違うのかもしれない…っ。でも、あなたと一緒にいたい…。あなたのリリィでいたいの…。その気持ちだけじゃ…ダメでしょうか…?」
リリアは涙ぐみながら不安そうにイルミを見上げると、彼は彼女をきつくぎゅっと抱き締める。
「リリィはオレの一番だよ。キミのことすごく大事に思ってる。大好きだよ。これは嘘じゃないから…。本当だから…」
リリアはイルミの肩で涙を流し、彼の背中に腕を回す。
「キミをいつかゾルディックにするって言ったのも本当の気持ち。リリィが世界を越えてここまで会いに来てくれたから、オレとキミの世界が繋がった。オレは今、キミと新しい世界を見てる途中で、わからないことがたくさんある。だからキミがいてくれないと…オレはこの世界で生きていけない気がする」
イルミは震えるリリアの背中を優しくさする。
「オレを最愛って言ってくれてありがとう…。リリィの中じゃオレが一番?」
「えぇ。あなたは私のかけがえのない存在よ」
イルミはふわりと微笑む。
「オレもキミが最愛だからね、リリィ…。キミがオレのそばにいてくれる限り、キミはずっと…オレのリリィだよ…」
_