• テキストサイズ

【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第7章 Tigridia pavonia -助けて-





「掴まれ!」


またクラピカさんが私に叫ぶ。

その一瞬だけ、割れたガラスの向こうにはもうすぐそこまでアリアが腰を掛けていた黒い高級車が迫っていた。


このままじゃぶつかる…!!!


そう思った刹那、私たちの乗る車は高級車に乗り上げ、そのまま大きく跳んだ。


「…ッッ!!?」


心臓がきゅっと締め付けられる。

それも束の間、まるでジェットコースターで急降下する時のように内臓が全部浮き上がるような感覚と浮遊感に襲われた。

思わず息をするのも忘れる。

タイヤが地面に着き、同時に下から突き上げてくるような強い衝撃が全身を揺らす。


エアバッグが開くと、目の前が真っ白になり、風船のようなものが顔や上半身を覆った。

強い揺れが何度か続き、クラピカさんがハンドルをきる。

甲高いブレーキ音が響いて、右に90°車体がひねってようやく止まった。


_
/ 216ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp