【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第7章 Tigridia pavonia -助けて-
「…すまない。だがもうこれしかない。私なら大丈夫だ。最後まで付き添えなくてすまないが…許してくれ」
「クラピカさん…」
自分の身よりも私の身をいつも心配してくれて、ここまで一緒に旅をして守ってくれた。
そんなクラピカさんに私が今できる最大限のことは、ここまで導いてくれた彼の努力と意思と…そして、本来の目的を達成すること!
…必ず、助けを呼んで来る。
私は意を決して車から降りた。
「ありがとうございました…!」
クラピカさんに勢い良く頭を下げ、私は踵を返した。
龍たちの鎮座するあの巨大な門を目指して走る。
私はちゃんとあの目的の場所まで辿り着けるのだろうか。
怖い…。
心細い…。
助けて…っ。
助けて!
イルミ様ーー…
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