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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第7章 Tigridia pavonia -助けて-





ーーーーーーーーーー…


「ん…」


まぶたの上から射す光が眩しくて、まだ重たい目をゆっくりと開ける。


「おはよう」


私のベッドの横で窓の外を眺めていたクラピカさんが笑顔で挨拶をしてくれる。

朝の寝ぼけ眼をこすりながら体を起こす。


「おはよう、ございます…」


私も寝起きのしゃがれた声で挨拶をする。


「そろそろ起こそうかと思っていた。あと10分程で到着する」


ということはーー…


私はクラピカさんの横から車窓を覗くと、あの山が空に向かってそびえている。

窓を開けると外からの風が吹きつけてきたけど、朝の起きがけにはちょうどいい心地良さだった。

大きいからか、それとも待ち遠しかったからか、私にはとても近くにあるように見えた。


ククルーマウンテン…。

これで二度目の訪問。


「クラピカさん…」

「ん?」

「お陰様でここまで来れました」


長かった旅路もここで終わる…。

これで助けを呼ぶことができる。

みんなを助けられる…!


達成感と安堵から、私は溢れ出す涙と喜びをそのままに、クラピカさんの方を向いた。


「本当に…ありがとう」


そう言うと、クラピカさんは微笑んで首を縦に振ってくれた。

やっと、やっと…イルミ様に会えるーー…


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