• テキストサイズ

【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第7章 Tigridia pavonia -助けて-





「『緋の眼』というのを知っているか?」

「『緋の眼』…?」


聞いたこと、あるかも。

いや、見たことある気がする…。


「それを探してる。世界中に散らばってしまっているが…あなたの美術館にならあるかもしれないと思ったんだ」


私は下を向いて考え込みながら、頭の片隅にある記憶を掘り起こす。

聞き覚えのある名前…。


「ないならいいんだ。忘れてーー…」


「クルタ族」


そうだ。

クルタ族。

確かに、ショーケースのラベルにそう書かれていた。


「知っているのか!?」


クラピカさんはすぐさま反応して私に詰め寄る。


「今思い出しました…。確かにうちの美術館にありますわ。あまりに貴重だからと父が館内には飾らず倉庫に厳重に鍵をかけて置いていました。あの赤い瞳を持った美しい眼…。とても悲しそうだった…。見ていて苦しくなるほどに」


私はうつむき、胸元の服をぎゅっと掴んだ。


_
/ 216ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp