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【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】

第7章 Tigridia pavonia -助けて-





「あ!そうですわ!さっき売店で買ったんです、サンドイッチ。一緒に食べませんか?」


私はそんな思いを振り払うように、カバンから二つ入りのハムとトマトとレタスのサンドイッチを取り出し、努めて明るく振る舞う。


「いえ。私は大丈夫です」

「我慢はダメですよ。クラピカさん、朝から何も食べてないんですからお腹空いてるはずよ。お召し上がりになって?」


私はサンドイッチを1つクラピカさんの前に差し出す。


「では、お言葉に甘えて…」


最初は戸惑っていたクラピカさんだけど、静かに受け取り、すぐに食べ始める。

やっぱり、お腹空いてたのね。


「あの…」

「ん?」

「あまりお気を遣わないでくださいね」


クラピカさんは頬張っていたサンドイッチをごくんと飲み込む。


「どういう意味でしょう?」

「これから数時間はこの列車内で二人きりです。長旅ですから…私のことを気にするよりももっと別のことに気を配っていただいた方がいいのかなと…」


すると、クラピカさんは「ありがとう」と少し笑ってくれた。


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