【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第6章 Meadow Saffron -危険な美しさ-
警察でさえ簡単に手を出せない巨大な組織…。
なら、私たちもそういうものを味方につければいい。
ううん、味方のフリをしてもらうだけでもいい。
…あの方を頼ろう。
誰もが恐れ慄く殺し屋一族ー…ゾルディックを。
そして、アリアのあの言葉ーー…
ーーー…
「あの男がちゃんと殺してれば、こんなことやらずに済んだのに」
ーーー…
イルミ様ーーー…
「ベラード」
「はい」
「私、助けを求めて来ます」
私はベラードの目を見つめ、意を決して立ち上がり、すぐさま荷物をカバンに詰め出す。
「お待ちください!一体誰を頼ろうと言うのです?」
「ちょっとした知り合いです」
「い、行き先は?」
困惑しているベラードに、私は一旦荷物をまとめる手を止めた。
「パドキア共和国です。このままでは一向に状況は良くなりません。もうこれ以上、家族を傷つけられたくありませんもの」
「しかし!狙われているのはお嬢様です!」
ベラードは思わず立ち上がって私に抗議する。
_