【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第6章 Meadow Saffron -危険な美しさ-
「だからこそです。私のせいであなたたちを巻き込んでしまった…」
「お嬢様を一人で行かせるわけには…!私も同行させていただきますぞ!」
私は首を横に振った。
ベラードが私を心配してくれているのは痛い程わかる。
でも、今私もベラードもここを離れたら、誰がここを守るの…?
「あなたはここに残って。今、まともに動けるのは私とあなただけなんですから。フランや他のみんなにもしものことが起こらぬよう、最善を尽くしてください」
「し、しかし…!」
「私なら大丈夫です。少し、遠出をするだけですわ」
私はベラードを少しでも安心させようと微笑むと、ベラードは諦めたように溜息をついた。
「仕方ありません…。が、やはりお一人で行かせるわけにはいきますまい。私が雇った者の一人と共にご出立ください。あまり多いと奴等に勘付かれます故。私が譲歩できるのはここまでです」
「えぇ。わかりました。どうもありがとう、ベラード。あなたがいてくれて良かったわ。みんなを…よろしくお願いします」
_