【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第2章 Hardenbergia -奇跡的な再会-
「すごいね。気配は完全に消してたはずなのに。どうやってオレのこと追ってきたの?」
スタッと華麗に着地すると、尻餅をついたままの私の前にしゃがみこんだ。
「これ、見える?」
彼はそう言って人差し指を立てた。
…え?
何のことだろう?
「人差し指…でしょうか?」
「その上」
人差し指の上に?
何もないけれど…。
私は首を傾げると、彼は「うーん」と唸りながら不思議そうな顔をして立ち上がる。
「キミ、念能力者じゃなさそうだね」
「ネン…能力者、ですか?…ごめんなさい。存じ上げません」
ネン能力者?
何のことだろう?
聞き慣れない言葉過ぎてさっぱりわからない。
私は立ち上がり、ワンピースについた汚れをはたき落とす。
「で、オレのこと追ってくる理由は?っていうかキミ、ゲイルのところにいた子だよね?」
ゲイル…思い出したくもない。
私はうつむき、黙って頷く。
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