【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第5章 California Poppy -拒絶しないで-
「キミに謝りたくてさ。ごめんね」
「え?」
突然私に謝る彼に、私はちょっと戸惑って聞き返す。
それでも彼は私の目をじっと見つめていた。
「いろいろ考えた。考えて…その上で謝ってる」
彼は私に頭を下げた。
イルミ様…私の言ったことを気にしてーー…
「気にしないでください。あれは私がーー…」
「リリアは悪くないよ。オレのこと、本当に許してくれる?」
見上げてくる黒い瞳には偽りなんてない。
本当にそう思って…いや、そう思わせちゃったんだ。
私は自分が悪いと思ってて、彼もまた自分が悪いと思ってる。
また、おんなじね。
「じゃあ、お互い様ってことにしましょう?」
「お互い様…。うん。わかった」
彼は黒い瞳をくりくりさせながらゆっくりと頷いてくれた。
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