【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第5章 California Poppy -拒絶しないで-
「ちゅーしたから?」
「お、お分かりなのでしたら今は出られないこともわかってください!」
すると、イルミ様は仕方なさそうに息をつきながら離れてくれた。
ふぅ…。
良かった。
あとちょっとだけこのままで…。
私の熱が落ち着いたら出ます…。
「だからーー…」
「だから?」
いつのまにか、イルミ様のきょとんとした顔が目の前にあった。
まさか、反対側から布団に潜って!?
そして、息をつく間も無く、無理矢理私のかぶっていた布団を剥ぐ。
「あの…っ!ちょ…!!?」
その瞬間、イルミ様の手が私の顔を引き寄せた。
右のほっぺに彼の唇が当たる。
「これでもう恥ずかしくないよね?」
私の頬から手を離し、伏せ目がちにそう言った。
「あ、あの…その…っ」
何て言ったらいいかわからなくて目を泳がせる。
ちょっとだけおさまっていた顔の熱さがまた戻ってくる。
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