【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第5章 California Poppy -拒絶しないで-
「面白いものも見れたし、お邪魔だろうから恋のキューピッドは帰りま〜す♠︎またね、イルミ、かわいこちゃん♡」
ヒソカ様はトランプをヒラヒラさせて颯爽と部屋から出て行った。
玄関の扉がガチャンと鳴る。
ヒソカ様…帰っちゃった。
………か、帰った!?
なら、今ここには私とイルミ様しかいないじゃない!
どうしよう、どうしよう!
ドキドキしてまともにイルミ様と話せない…!
私は急いで布団を頭からかぶり、膝を抱える。
「リリア?」
布団を通し、イルミ様のくぐもった声がそばで聞こえる。
「出てきて。ねぇ」
イルミ様が私の頭を布団の上からポンポンしてくる。
「い、今はダメなんです!恥ずかしくって…顔、見せられなくて…!」
きっと熱が出たみたいに顔が真っ赤なはず…!
こんなにドキドキして、私…絶対変な顔してるわ…。
「何で?」
「なっ、何でってそんなの…。私、イルミ様に、そのっ…」
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