【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第5章 California Poppy -拒絶しないで-
フッと音もなく、影と共に見覚えのある長身の彼が姿を現した。
イルミ様…。
どうしてここにーー…
「ヒソカ様、こ、これは…」
「ごめんね♠︎でも、ボクの口から言ったわけじゃないから"嘘は"ついてないよ♢」
ヒソカ様は楽しそうに微笑していた。
この人…本当にピエロだわ…。
嘘も言ってないけど、本当のことも言わないなんてーー…
そんな話をしている内に、イルミ様はどんどん私に近づく。
「イ、イルミ様…」
私は思わず身を引く。
どうしよう…。
私には合わせる顔なんてないのに。
何て言ったらいいんだろう?
何て言われるんだろう?
何も聞きたくないような、会えて嬉しいような。
感情がこんがらがってまとまらない。
背中にトンッと壁がつく。
逃げ場のない私には布団でガードするように鼻の上まで顔を隠すしかなかった。
イルミ様は私のいるベッドに乗り上げ、私にズイッと顔を寄せた。
「オレのことーー…」
_