【ハンターハンター】暗殺者のクオーレ・プーロ【イルミ】
第5章 California Poppy -拒絶しないで-
「でも彼の言葉に腹を立てて、一方的に別れを告げて帰ってきてしまいました…。後悔しています。感謝はすれど、暴言なんて言っていいはずないのに…。八つ当たりだったのかもしれません。ひどいこと言ってしまったのは…私の方なんです」
そう。
ひどいのは…悪いのは私の方。
彼は興味本位だっただけ。
何も悪くないのに…。
「ごめんなさいって言えたら良いんですけど…もう会えるはずなんかなくて、後悔し続けて…。きっとバチが当たったんですね」
「イルミに会いたい?」
会いたい…?
ううん。
こんな私が会いたいだなんて…おこがましい。
「彼は…会いたくなんてないですよ」
「そうじゃなくて、キミの気持ちはどうなの?」
私の、気持ち…?
そんなの決まってる。
私はぎゅっと左胸の服を掴む。
「イルミ様には言わないと、お約束してくださいますか?」
「うん♢ボク、嘘はつかないから♠︎」
…口に出すだけ。
彼に伝わることがないのならーー…
願いを口にしても、きっとバチは当たらない…。
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